私はある日突然、サブPCとしてミニPCが欲しくなってしまい Ryzen7 8845HS RAM32GB+1TB SSD の構成のAOOSTAR GEM12 を購入しました。
Windows11proの初期設定が終わり、ライセンスは無事「RETAIL」で認証されていました。
さっそくGEM12の中身を空けて分解したいところですが、まずは標準状態の性能を確認してみました。
CPU-ZでミニPC内のハードウェア情報を確認
CPU-Zである程度ミニPCの中身のハードウェア情報が分かります。
CPUとマザーボードの情報はこんな感じです。
メモリはDDR5-5600 16GBx2枚で合計32GBです。
メモリのメーカーはApacer製のMicronチップのものが載っているようです。
搭載しているSSDと性能について
SSDはデバイスマネージャーで1TBのものであることは確認しましたが、どこのメーカーの製品なのでしょうか?
CT1000P3PSSD8 で検索してみると、どうやら「Crucial P3 Plus M.2 Gen4 NVMe接続SSD 1TB」のようです。
Crucialの Gen4対応NVMe SSD でシーケンシャル読み込みが最大5000MB/s出るようです。
CrystalDiskMarkで実際の性能を測定しました。
Gen4 NVMe対応のSSDだけあってシーケンシャルリードが5000MB/sを超えています。
カタログ値通りの性能を発揮しています。
Crucial P3 Plusは「Micron 176層 3D QLC NAND」を採用している製品ですが、最近 「Micron製 232層 TLC NAND」にこっそり切り替わっているとの情報がありました。
GEM12の Crucial P3 Plus はどちらなのでしょうか?
「Micron 176層 3D QLC NAND」でした・・・
AOOSTAR GEM12 は同スペックの製品群より価格が安い分、見えない部分のパーツのコストダウンをしているのかもしれません。
QLCであってもCrucial製なので実際の運用上は問題無いですし、SSDは交換可能なPCパーツなので、気になる方はより高速なSSDへサクッと交換しちゃいましょう!
CPUの性能について
AOOSTAR GEM12は搭載CPUによっていくつかのグレードに分けられています。
今回私が購入したのはRyzen7 8845HS のモデルです。
Ryzen7 8845HS のベンチマークは様々なサイトで公開されていますので、参考程度に見てください。
UEFIでTDPを「silent」「balance」「performance」の3種に設定可能になっています。
ベンチマークの数値をなるべく上げたい場合は「performance」へ設定すべきですが、
今回はミニPCを常用するに当たり、通常作業を行う状態の性能を調べる必要があるため「balance」に設定してCinebench R23を測定しました。
TDP 54~65Wにおける性能をみていきます!
マルチスコアスコアは15641なので、8コア16スレッドとしては順当なスコアではないでしょうか。
日常動作で重要なシングルコアスコアが1757なので、ZEN2やZEN3CPUと比較して高いスコアです。
シングルコアスコアが高いということは、PCの動作がキビキビしていることを示しています。
Ryzen7 8845HS はミニPCに搭載しているCPUとして非常に性能が高いことが分かりました。
グラフィック性能について
グラフィック性能についてはファイナルファンタジーXⅣのベンチマークで測定しました。
内蔵GPUのAMD Radeon 780M はどのくらいのグラフィック性能があるのでしょうか?
ファイナルファンタジーXⅣ漆黒の反逆者ベンチでは標準品質設定で7992のスコアでした。
ファイナルファンタジーXⅣ暁の終焉ベンチでは標準品質設定で8600のスコアでした。
他のサイトでRyzen7 8845HS の3D MARKなどのベンチマークをみる限り、GeForce GTX 1650 と同等の性能があることが分かりました。
これなら軽めのPCゲームであれば問題無くプレイできます!
まとめ
AOOSTAR GEM12のSSDは、Crucial P3 Plus 1TB が搭載されていました。PCIe 4.0 x4対応SSDだけあって、シーケンシャルリードが5000MB/sを超えています。
Ryzen7 8845HS はCinebench R23のマルチコアスコアが15641、シングルコアスコアが1757でした。特にシングルコアスコアの向上はPC動作のキビキビ感に直結するため、快適な作業が期待できます。
Cinebench R23のマルチコアスコアが15641であるため、8コア16スレッドCPUとして十分な性能があります。マルチコア性能が必要なエンコードなどの作業も十分快適に行うことができます。
内蔵GPUのRadeon 780M はGeForce GTX 1650 と同等の性能があります。ミニPCなのに軽い負荷のPCゲームは問題無くプレイできるスペックがあるのは凄いですね。
ベンチマーク結果より、AOOSTAR GEM12はミニPCとして非常に高性能なスペックを兼ね備えていることが分かりました。
ここで「よし、重量級PCゲームをプレイするするぞ!」といきたいところですが、最新の高負荷なPCゲームを快適にプレイするにはRadeon 780M は厳しい性能です。
ミニPCは拡張性の低さから、グラフィック性能に絶対的な限界があります。
ミニPC筐体内にGeForce RTXやRadeon RXなどのグラフィックカードを取り付けることができないため、ミニPCにおけるグラフィック性能のパワーアップは非常に難しいのです。
AOOSTAR GEM12は前面パネルにある「OCuLink」へ外部グラフィックカードを接続することにより大幅にグラフィック性能を上げることができます。
「OCuLinkコネクター」が搭載されたミニPCは、まだ限られた製品にしかありません。
一部のミニPCではOCuLinkコネクターが搭載されていても、OCuLink機能を使用するには内部m.2空きスロットを1つ潰してOCulinkカードを装着しなければならない製品もあります。
その点、AOOSTAR GEM12 は内部m.2空きスロットを潰すことなくOCuLink機能を使用することができる数少ないミニPCです。
次はAOOSTAR GEM12 を分解してパーツ交換を行います!
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